この度、5冊目の本を出版することになった。既に各書店には、立浪和義君の引退記念野球人生本と並んで平積みされているようだ。『谷沢健一の酒マッサージ』『プロ野球の演出者たち』『プロ野球の今を撃(う)つ』『硬論軟論』に次ぐものである。
『野球のソムリエ』は昨年の9月中旬から、(株)総合企画の窪寺、三瓶、飯森の三氏による合計21時間に及ぶ粘り強い取材力が結晶したもので、今回の出版の運びとなった。一連の経緯は、“さらば2009年”のブログで触れて置いたので是非読んで頂きたいと思うが、当初は三人称で構成する予定だった。その後、編者・三瓶忠氏の強い希望があり、一人称で纏めることとなった。特に、お三方と構成や編集に議論を尽くしてアドバイスを頂いたYBC加藤部長には、真情込めて纏めてくれたことへ感謝の意を申し述べたい。
私は本著のエピローグで以下のように記した。
『私は野球の裾野を拡大することにささやかな努力を傾けてきた。ここでは毎年必ず行うことだけを挙げてみよう。
まず最年少の小学生にはティーボールを勧めることで、野球型球技の楽しさの体験を生みだそうとしてきたし、野球教室や谷沢旗大会でも小学生たちに接している。また、大学生の体育実技で、硬式野球の初体験者にも楽しさを体験させている。
活動の中心になっているのは、全20万人の硬式野球選手のうち95%を占める19万人の学生野球選手が、満期退部や中途退部した後に、野球を断念しないで済むような場を小さいながらも作って維持してきた。
また、職業野球を目指す選手たちを応援する職務にも関わり始めた。さらには、まだ不透明なので、ここに記すことはできないが、新たにNPB・OBの組織的な活動にも積極的に関わって行きたいとも考えている。
他にもやりたいことはたくさんあるが、本書に記した実践の大半は、50歳を過ぎてからの事柄だ。やはり50歳を過ぎてから、座右の銘にしている「無敗而有敗(やぶるるなし、しかして、やぶるるあり)」を改めて観想するこのごろである』
そこで本著の概要を紹介したい。第1には、プロ野球選手のセカンドキャリアについて記した。2003年から早稲田大学人間科学部通信教育課程(eスクール)がスタートした時に、早稲田大学とプロ野球選手会との仲介を取らせてもらった。eスクールは今日まで多くの受講生を生んで来ている。相撲界では数年前に引退したモンゴル出身の旭鷲山(現在はモンゴル国会議員)、田辺徳雄氏(元西武)は日本ティーボール協会理事長でもある吉村正教授のゼミ生である。現役選手では東出輝裕君(広島カープ)が、卒業に必要な124単位に挑んでいる。昨シーズン球場で会った時に聞いてみたら、「子供が生まれたばかりで、このところ休みがちですが続けて行きます」との事だった。小宮山悟君も現役中に修士課程を取得した。桑田真澄君も大学院に挑んでいる。
第2は、スポーツビジネスの世界である。昨今興味を抱く学生が多い。第3は、クラブチームの世界を詳細に綴った。第4は、新興勢力の独立リーグの世界である。昨年の7月には、テキサスやロスの独立リーグの現状などを視察してきた(本部ログの米国野球事情で紹介)。
5番目には、野球界の現状を記し、最後にはプロ野球解説者の一面を披露した。
とにかく、「今まで誰もやらなかったこと」、「誰もやろうとしなかったこと」、「これからもずっと続くこと」を行うのが私の運命であると思って人生を楽しみたいと願っている。
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プロフィール

名前 谷沢健一 KenichiYazawa
生年月日 1947.9.22
出身地 千葉県
出身校 習志野高〜早稲田大学
在籍球団 中日 背番号 41
投打 左投左打
通算成績
安2062/本273/点969/率.302
1987年引退
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